2009年 11月 02日
十三夜の集い |
極秘で進めてきた楽しい企て、それは長崎での十三夜の集いです。
チラシは我らの専属デザイナー、yukiさん作。 十三夜の月のもと、大鼓(おおつづみ)の奏者 大倉正之助さんと石笛の奏者 横沢和也さんのお力をお借りして、壮大な大村湾の景色を舞台に30名ほどの大切な友人たちと十三夜の観月祭を行いました。
風情ある茅葺きの池田邸の広い板張りのお縁に奏者も参加者も集います。
鏡面のように静かな大村湾、遠くの山々は優しい色合いでまるで日本画の世界です。
十三夜のやわらかな月明かりに照らされた海。
結界を張ったろうそくの優しい炎が揺らいでいます。
「場」 の気や湿度など、その環境によって音色を変える鼓。
その場でいちばん美しい音色を奏でるために、その場で微妙に調整しながら組むのだそうです。
正之助さんが一つひとつ説明をしながら組み上げていらっしゃいます。 平安の昔から伝わる漆塗りの美しい鼓です。
静寂の中、正之助さんの大鼓の音が澄んだ空気に運ばれて遠くとおく届いています。
横澤さんはまだ舞台から離れて、優しい篠笛の音を届けてくださっています。
正之助さんの打つ鼓の音に木霊が応えてくれます。
近くで鼓膜をふるわす鼓の音と奏者の音声。
木霊はえもいわれぬ柔らかな音色となり、幾重にも重なって復ってきます。
舞台へお戻りになった横澤さんの篠笛とともに、我らはいにしえの世界へ誘われていきます。
大鼓の力強い響きと優しくはかなげな篠笛の音色。
そして、横澤さんの石笛が加わると、自然が共鳴し始めました。
風を呼び雲を動かす力を持つと言われる笛の音。
うち寄せる波の音が大きくなり、鳥がさえずり始め、海からはやわらかな風が届きはじめました。
清められた場に神さまをお招きし、集った仲間達すべてのこころと自然とがつながり合い、響きあう。
池田先生のクラスメートの御霊もきっと私たちといっしょに楽しんでくださっていることでしょう。
じんわりと胸が熱くなりました。
なんと素晴らしい瞬間だったことでしょう。
一期一会のことを神道の世界では 『中今』 と言うそうです。
遠い無限の過去から遠いとおい未来に繋がる、この瞬間の 『今』 を愛で、賛美する、ということらしいのですが、まさしくその言葉通りの素晴らしい空間に身をおけた幸せに感謝します。
人と人との繋がりを、そしてかけがえのない自然や長い時を超えて受け継がれてきた私たちの文化を大切にしていかなくては と、あらためて思った旅でした。
同行したyukiさんのブログもご覧になって下さいね。
チラシは我らの専属デザイナー、yukiさん作。
風情ある茅葺きの池田邸の広い板張りのお縁に奏者も参加者も集います。
鏡面のように静かな大村湾、遠くの山々は優しい色合いでまるで日本画の世界です。
十三夜のやわらかな月明かりに照らされた海。
結界を張ったろうそくの優しい炎が揺らいでいます。
「場」 の気や湿度など、その環境によって音色を変える鼓。
その場でいちばん美しい音色を奏でるために、その場で微妙に調整しながら組むのだそうです。
正之助さんが一つひとつ説明をしながら組み上げていらっしゃいます。
静寂の中、正之助さんの大鼓の音が澄んだ空気に運ばれて遠くとおく届いています。
横澤さんはまだ舞台から離れて、優しい篠笛の音を届けてくださっています。
正之助さんの打つ鼓の音に木霊が応えてくれます。
近くで鼓膜をふるわす鼓の音と奏者の音声。
木霊はえもいわれぬ柔らかな音色となり、幾重にも重なって復ってきます。
舞台へお戻りになった横澤さんの篠笛とともに、我らはいにしえの世界へ誘われていきます。
大鼓の力強い響きと優しくはかなげな篠笛の音色。
そして、横澤さんの石笛が加わると、自然が共鳴し始めました。
風を呼び雲を動かす力を持つと言われる笛の音。
うち寄せる波の音が大きくなり、鳥がさえずり始め、海からはやわらかな風が届きはじめました。
清められた場に神さまをお招きし、集った仲間達すべてのこころと自然とがつながり合い、響きあう。
池田先生のクラスメートの御霊もきっと私たちといっしょに楽しんでくださっていることでしょう。
じんわりと胸が熱くなりました。
なんと素晴らしい瞬間だったことでしょう。
一期一会のことを神道の世界では 『中今』 と言うそうです。
遠い無限の過去から遠いとおい未来に繋がる、この瞬間の 『今』 を愛で、賛美する、ということらしいのですが、まさしくその言葉通りの素晴らしい空間に身をおけた幸せに感謝します。
人と人との繋がりを、そしてかけがえのない自然や長い時を超えて受け継がれてきた私たちの文化を大切にしていかなくては と、あらためて思った旅でした。
同行したyukiさんのブログもご覧になって下さいね。
by noraherb
| 2009-11-02 09:41
| 旅